3番目+

誰でも大好き

殺風景

5/5マチネ、5/17マチネを観ました。
ほんとはもっかい観たかったけど無理だった残念

5/5

  • これが…修羅の国か…
  • 事前にいろいろ情報を入れて臨んだのが失敗だったわ…。いや舞台のネタバレ云々じゃなくて、あの事件自体をリアルなものとして捉えすぎてずっと吐き気が止まらんかった
  • 最後の方でやっとフィクションとして観れたので、次回はもうちょっと余裕をもって観劇出来ると思います
  • ものすごいネタバレするけど、刑事さんが「この風景が自分の実家の近くと似てる」って言ったことによって、このクソな日常は日本中のどこにでもある世界なんだ、って思わされたのがキツかったねぇ
  • あの舞台をやってる役者さんが上演期間の真っ最中に2日間だけヘイセイジャンプというアイドルになってドームに立つとかちょっととんでもなさすぎるけど、光ちゃんはそれが出来る子なんだよなあ
  • 光ちゃんの連載とかヒルナンとか見てると、プロデューサー期の薮様が舞台以外の現場でニャンコ化してたのと同じ様に舞台上の役柄の反動がきてるような気もするので、舞台の空気など微塵も感じさせないくらいドームではおそろしいほどかわゆく仕上げてきそうな予感w
  • カナブンの話良かったよなあ…。そこまでほとんど描写の無かったミノルがどういう子なのか一気にみえてくるし、全編通して唯一愛を感じる場面だった
  • そしてミノルという役を光ちゃんが演ったことによって、あのエピソードにものすごい深みが出てると思うんだよね。それは光ちゃんを知ってるからこそ感じられることでもあると思うので、こうして彼の一ファンとして観劇出来て良かったな、って思うよ
  • 超重量級舞台の真っ最中に正統派キラキラアイドルの一員としてドームに降臨するのマジパネェと思ったけどその前に毎週定期的に「昼はお茶の間の主婦の味方、夜は胸糞悪い殺人犯」生活なんだった
  • あれってつけ髭なのかな〜。あのヒゲでお茶の間の主婦の味方はなかなか難易度高い。でもナマ髭なんだとしたらせっかく育てたのに刈るのもったいないね。まあドームでは確実につるんとしてくるはずだからちゃんとつけ髭あるんだろうけど
  • そうそう、今日劇場にけっこうなお子様が居て、さすがにこの舞台はR指定だろうよ、、、って幕間に思ったんでした。こんな婆ですら胸糞悪すぎて吐き気が止まらない内容の舞台を、ヘイセイジャンプの光くん大好き♡なと●びっこょぅι゛ょとかは何を思いながら観てるんだろう…
  • てゆうかその辺はある程度親御さんの管理の元で健全なファン活動をしていただきたいものだな…。何かしらの道徳番組的な活用をしてみるとか、ょぅι゛ょのトラウマにならないような心のケアを…

5/17

  • 殺風景、ほんとに1回目より2回目の方が圧倒的に面白かったんだけど、やっぱり初見のときは自分のコンディションがめちゃくちゃ悪かったから、すごくもったいない
  • 初見のときは事前にあの事件自体を知りすぎて目の前で繰り広げられてるのが完全にリアルの実在の出来事って頭で考えちゃってほんとにずっと気持ち悪くて吐き気が止まらなくて、演技がどうとか演出がどうとかいう余裕が無かった。もちろんそれは鬼気迫る演者のナマの演技があったからでもあるんだけど
  • で、2回目やっと「これはフィクションである」という心の余裕を持って観たらほんとに面白くてねえ。始まってから終わるまでめちゃくちゃ短く感じたし、すごく引き込まれて笑って泣いて、余計なこと考えず夢中になれました
  • いろんな感想見てると「難しい」とか「深い」とか結構あったけど、わたしはそうは思ってなくて、暗喩はあるけどすごくわかりやすく作られてると思うし、内容自体はやっぱり実際の出来事だし単純で淡々としてるよな、って。でもすごく熱くて勢いがあって、それでいてべったりと淀んだ空気も感じるのよね
  • あと、あのべったべたの大牟田弁がこれまた不思議なことに、全部ちゃんとわかるんだよね。わたしは標準語しか使えない人だけど、何言ってるかわからないってことが全くない。日本語フシギ。すごく良く出来た台本なんだろうなって思うし、演者の発声・発音とかもしっかり考えられてるんだろうなあ
  • カナブンの話で稔が光ちゃんになっちゃうのでどうしても感情移入しちゃうというか稔ってこれこれこういう子なんだよね、みたいな目線になっちゃうんだけど、やっぱり実在の人をモデルにしてるし実在の事件だしそれをしちゃったらダメなんだよなあ、というのがすごくもどかしいし面倒だしつらい
  • わたしこれと全く同じ体験を2月にしてるからさ〜。あの時抱きしめたいの錦戸にマジでガチでヤバい臨界点超えしかけたんだけど、錦戸はまーさんだけどまーさんは実在の人物だからそこに萌えたらダメなんですよ!というのが本っっっ当につらくてさ〜
  • だから殺風景でも、稔ってやっぱ家族のことすごい大事にしたい子だしみんなのいうこと素直によく聞いて動くし直也の秘密暴露されたときの顔とかほんとグッとくるしやっぱり道子ちゃんのかわいい弟だし、みたいな話が!実在の人物でしかも犯罪者だと思うとめちゃくちゃしづらいんですよ!っていう!
  • 演じてる人が上手ければ上手いほど、ぴったりリンクすればするほど行き場のない想いがつらいんですよ!わかるかねこの感じ?もうわたしが個人的にしんどいから現代の実在の人物モデルにした何かを作るのやめよ?
  • どうしてもリアルとフィクションを切り離して考えられないわたしがめんどくさいってのはわかってるよォ

一人二役はそれぞれちゃんとリンクしているわけだからやっぱり直也はセンパイの子なんだと思う
花見で妊娠発表したときのあの場に居る全員の表情見るとすごく面白い
センパイはすごい陰鬱な顔してるし女子たちは驚いてはいるものの全然喜んでないし
あの友達の男の子だけ「マジかよーー!」って顔してて最終的に泣いちゃって
ナンシーさんにハンカチ借りてた イイコだね

最近グッときた感想はコチラ

  • 彼らを縛り腐敗させていったものは血であり土地であり時代なんだろうけどそれが時間をかけてじわじわと人を変えるんだなっていう時の流れの怖さを感じた。マリ…いくつになった?ってクニオが聞くシーンがね何か今回すごく胸にきたよ。

2回目観たときあのシーンほんと好きだと思った

実在の人物の話めちゃくちゃしづらいんですよ!っていうその上で稔ちゃんの話しますけど
稔ちゃんは絶対に家族の言うことに反抗しないんだよね…
国男に「テレビ消せ」って言われたら消すし「車出せ」って言われたら車の鍵持って立ち上がるし
「ハワイは遠い」って言われたらじゃあ近くでいいってなるし「頭狙って殺せ」って言われたらその通りにするし
あとなんだかんだ直也と仲良しっていうか、直也のこと好きなんだよね
父親違うって暴露された時のショック顔とかすごい胸痛
そんで初めて人殺すっていう前に道子ちゃんに何回も電話して折り返せよ!って留守電に怒鳴って
繋がったらカナブンの話するんですよ…(リアル涙目ナウ

あとは、マリは昔は負けない缶蹴りをする人だったのに、年を取ったら忘れちゃって
国男は優しいから鬼になる缶蹴りをする人で、稔は鬼にならない缶蹴りをする人である
っていうのと、稔と国男はそっくりで眼の底が真っ暗で気持ち悪い(直也談)っていうのと
国男の母親が国男に「へその奥の奥の方からアンタが嫌い」って言って
マリが節子さんのこと「へその奥の奥の方からあの女が嫌い」って言って殺しちゃうって
あたり掘り下げたいかも
マリが缶蹴りの必勝法忘れちゃうっていうのは、さっきの「人を変える」っていうのに繋がるね
「女は子宮でものを考える?いいわ、それは褒め言葉よ」って言ったのは誰だっけ???


ついでだから例のお願い( )の件にも言及しとくけど、まあそもそもああいうことを作ってる側の人が言っちゃうっていうのはわたしはものすごく好きではない、というのを前提で、でも今回ばかりは誰も責められないやつだよな〜、と思ってる。
一生懸命作ってるもの全部ちゃんと観てほしいと思うのは当然だし、わたしだって観てほしいと思うし、でもどうしてもつらくてしんどくて観てられないっていう人がいるのもしょうがない内容でもあるし、それは客層的により一層やむをえないところだし、そもそもどんな観方しようが金払ってる客の自由だし、じゃあそういう客層を持ってる彼にこの仕事をあてがった人が悪いのかって言ったらそれは絶対ないしむしろ本当に良くやったと思うし、彼にはこういう路線でガンガン伸びていってほしいと思うしそれが出来る才能があるし、だから強いて言えば光ちゃんの能力と客の需要が噛み合ってないのがとても残念。

これはほんとだやまに対しても常々思ってるんだけど、本人の能力が高すぎて需要と噛み合ってねえなあって。
だやまは確かにこの時代のトップで一番キャーキャー言われる人だけどそれだけじゃなくて、もっと幅広くいろんなことが出来るしもっと上を目指せるポテンシャルがある人じゃん。
本物の役者として、すごく生々しかったりエグかったりなんでも出来る能力があると思うんだけど、実際そういう方向性を極めたとして、キャーキャー言いたい方の彼のファンがみんなそれを嬉々として受け入れられるかっつったらそうでは無いだろうな、っていう。
あれだけとてつもない素質を持ってるのに、その宝の持ち腐れ感にすごくじりじりと焦燥する。
あくまでも「消費者がいる商品」である以上、あまりにもお客様の需要に沿わないもの、求められていないものはなかなかリリースされないよなあ、っていうのがほんともったいない。
だから今回の光ちゃんのお仕事はものすごく貴重だしここから可能性を広げてほしいし、みんなどこかで壁をブチ破ってほしいなあと思うのです。